Endless Journey

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誰かのために一生懸命になったとき

私の尊敬する中村 信仁さんは、小学校のときに担任の先生から、こんな言葉を頂いたそうだ。

「人は誰かのために一生懸命になったとき、自分の能力以上の力を出せるものなんだよ。」

10キログラムの荷物を背負わされ、歩いて山の頂上に運ぶとしよう。
みなさんは何時間くらいでそれを山の頂へ運べるだろうか。
運んだらご褒美が待ってます。
歩き続けるのは辛いから、途中で何回か休憩をとるだろうね。
お腹が空いたらオニギリも食べるだろうね。
多分、座り心地の良さそうな場所を探し、そこでゆっくり食べるだろうね。
のども渇くだろうね。
もしかしたら途中で雨が降ってくるかもしれない。冷たい風に吹かれて寒くて仕方ないかも。
途中、景色の素晴らしい場所で眼下に広がる街並みに見惚れてしばらくボーっと動けなくなるかもしれない。
しかし、どんな誘惑にあったとしても、みなさんはまじめで責任感があるから、溢れ出る勇気を持って、間違いなくその荷物を山の頂まで運ぶはずです。
朝早く出て、辿り着くのはお昼過ぎかな。
それとも夕方かな。

実は、その10キログラムの荷物は薬なんです。
そして、その薬を待っているのはみなさんの大切なお父さんとお母さんなんです。
その薬が届かないと大変なことになってしまいます。
首を長くして、今か今かと待っているのです。
さて、みなさんは、その薬を背負って山の頂上を目指して歩き始めました。
多分、どんなに辛くても途中で休憩などしないと思います。
お腹が空いても弁当を食べないで歩き続けるだろうね。
足が棒のようになって動かなくなっても、強い意志の力で頂上を目指すだろうね。
途中で雨が降っても、風が吹いても、逆に薬が濡れないように、その小さな体でそれをしっかり庇うだろうね。
たとえ景色が良い場所に出くわしても脇目もふらず、目標に向かって歩き続けるだろうね。
強い集中力と何事にも屈しない意志の力で。
そして、お父さん、お母さんを助けようという情熱の下で。
何者にも屈しない激しい情熱で。

それが、みなさんの本当の力なんです。

自分のためだけに生きている人は、必ずどこかで妥協します。
「もういいや」ってあきらめるかもしれません。
脇道に愉しげなことがあると、ついフラフラと寄り道してしまうかもしれません。

自分のことしか考えてないから、なんでも自分で決めることができる。
自分勝手に好きにしていいと考える人になるわけです。

だけど、誰かのためにいつも頑張れる人は決してあきらめません。
自分があきらめると、必ず誰かに迷惑を掛けてしまうからです。

では、なんで、私たちは人のために頑張れるのでしょう。

それは、「ありがとう」っていうことばがとても大好きだからなんです。
私たちは「ありがとう」っていわれたとき、とても幸せな気分になれます。
誰かの役にたってると実感できたとき、すべての苦労を忘れることができます。

そして、その心は、みなさんの優しさという心の中にある、
とても大切なものです・・・

以上、先生のお話でした。

 

私はこの話が好きだ。

仕事ってのは、誰かを幸せにするためにあるべきだと思う。

サラリーマン時代は、不特定多数のお客様をその対象にしてきました。だけど、その想いが伝わらずに悔しい思いもいっぱいしました。

独立した今は、私の能力を必要としてくれる人に対して一生懸命になれている。それは大変幸せなことだと思います。独立することのメリットは、この幸福感をいっぱい感じられることなんですね。

壁にぶち当たってばかりの私ですが、私を信用してくださる人に対して、一生懸命に乗り越えて行こうと思います。

 

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