Endless Journey

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二見ヶ浦への想い

私の人生を決定付けたのは、1995年11月にひとりで福岡に来た時です。

その際に、当時友人だった人に初めて連れて行ってもらったのが二見ヶ浦でした。当時の二見ヶ浦は何もなく、こんな道を通ってどこまで連れて行かれるのだろうか・・と多少不安になりながら行きました。真っ暗の景色を30分くらい車に乗せられていると、ポツンと明かりが一つ見えて、掘っ立て小屋から異様な怪しい雰囲気を醸し出したお店に着きました。

夜の10時くらいだったので、景色は堪能していませんが、冷たい風と波の音を今でも覚えています。

そんな時間なのに店内には、たくさんの人が居て、奥のカウンターしか空いてなかったと記憶してます。カウンターの前には20歳くらいの女の子が皿を回してて、掛ける曲はレゲエ、ロックが中心でした。当時住んでた京都の実家は、自分の部屋の壁を挟んで隣がレゲエバーだったので、その空気感といい、音楽が落ち着く感じで、私はすっかりそのお店が気に入ってしまいました。

それが、「サンセット」との最初の出会いでした。

お店を出て、少し海岸を散歩している時に私はその友人に結婚を申し込みました。

私に取って、二見ヶ浦は生涯忘れられない場所になったのです。

それから24年経ち、私はその場所で独立後、初めての事業を始めようとしています。当時の二見ヶ浦のことを記したこの本を読んで、二見ヶ浦には、たくさんの人のそれぞれの想いが記憶の中にあるんだなぁと思いました。

当時を知る人間として、二見ヶ浦は少し変わってしまったけど、それはそれで良いことだと思います。それだけ多くの人が愛する場所になったことは嬉しいことです。これから初めて二見ヶ浦に訪れる人にも、記憶に残る場所であって欲しいと思います。

全国区になった糸島を代表する場所である二見ヶ浦は、いろんな意味で変化を遂げています。でも一つだけ変わらないのは、あの時に見た海と変わらぬ風景が存在するということ。昔も今も、その風景を愛して止まない人に、二見ヶ浦を噛み締めてもらえるようなホテルを完成させます。

自分の人生の起点である二見ヶ浦をたくさんの人が訪れてくれるようにと願って・・

 

 

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